Paul McCartney 「Freshen Up Japan 2018」名古屋公演に行ってきた

スポンサードリンク



ポール・マッカートニーという、人の姿をした文化遺産

 

こんにちは!タツノオトシゴです(@Phycodurus3

先日別記事↓で書いたように、英国が産んだ大御所アーティストPaul McCartney (ポール・マッカートニー)の「Freshen Up Japan 2018」の名古屋公演を観に行ってきました。

 

ポールについて書いた記事  >

 

ポールについてや、これまで参加したライブについては前の記事↑で結構な文字数で書いたつもりなので、本記事では今回のLIVEについての感想を書きたいと思います。

今回のツアーに参加した人は共感を、参加できなかった人は次回、また来日してくれた時の参考にでもしてもらえると嬉しいです。

 

 

ジャパンツアー最終日、ポール初の名古屋公演

 

さて、今回の来日公演の最終日でもあった11月8日(木)ですが、あらかじめ休みを取って午前中からダラダラと過ごしてLIVEに備えておりました。

ポールのLIVEはこれまで2回観てるので、長丁場になることは間違いなし。

20代の時のようにLIVEでピョンピョン跳ねる体力はないですからねw

そろそろしっとり聴きたい年頃でもあります。

ポールが名古屋をツアーで訪れるのは初とのことで、メディアなんかでも騒がれておりましたが、大阪よりは景気が良さげな名古屋を選んだんでしょうか?

その辺の事情はよく知りませんが、東京公演のS席がやや売れ残り、安い席から売れていった辺りに、現在の日本の経済状況がよく現れているな〜と感じたり。

あくまで僕の主観ですが。。。

前回の公演も、前々回の公演も東京で観た僕としても今回の名古屋公演はどこか新鮮でした。

 

 

バンドメンバーについて

 

LIVEに足を運んだ文章を書く前に、少しだけバンドメンバーについても触れておきたいと思う。

ポールばかりに脚光が集まっているけれど、ポールと一緒にステージに立っているメンバーも凄腕揃いだ。

芸術や社会で、或いは学問で、似たような才能を持った者同士が磁石のように惹かれ合うという現象はよくあることで、その法則はロックにも適用されているらしい。

現在のメンバーは編成されてから、かれこれもう10年以上にも渡って一緒に演奏しているらく、2002年にツアーの為に編成されてから基本的にはラスティ(ギター)、ウィックス(キーボード・ギター・ハーモニカ)、エイブ(ドラム)、ブライアン(ギター・ベース)にポールを加えた5人編成で構成されている。

今回のLIVEでもそうだったように、実に息の合ったプレイをするし、全員が機械のように正確な演奏テクニックを持ち、且つ、歌える。

正直技術だけ見ればThe Beatlesのメンバーより上手い人達ばかりw

それぞれミュージシャンとして申し分ないキャリアを重ねてきて現在に至るという感じ。

各メンバーについてまとめた秀逸なサイト↓があったので、興味のある方は覗いてみて下さい。

 

ポールのバンドメンバーについて書かれた記事  >

 

 

いざ、ナゴヤドームへ

 

さて、前置きはこれぐらいにして、、、

午後15時半くらいになって、早めに会場に行こうと、愛用の自転車に跨りナゴヤドームを目指しました。

野球などに興味のない僕はナゴヤドームに行くこと自体が初めてでした。

ナビが回線の調子の悪さからか間違った方向を指していたようで、道に迷いながら着いた頃には開演30分前でした(さすがに焦った)

 

 

会場に到着

 

道に迷うというトラブルがありながらも無事会場へ。

到着するとドームの入り口付近から凄まじい人だかり。

開演30分前だけど、皆結構余裕そうでビックリ。

まぁ、ポールは、というか海外アーティストは定刻通りに開演することあんまりないですからねw

それに、平日なので仕事終わりに来る方も多かったんだと思います。

スーツ姿の方もチラホラ。

 

 

 

ポール登場!LIVE開始!

 

混雑しまくっている会場内と販売ブースを抜け、ほぼ開演時間ピッタリに着席します。

今回の座席はS席で、今までで一番良い席なので期待して行きましたが、ポールともなるとS席でもこれぐらい距離あります。

今ままではポールの姿が豆粒大ぐらいにしか視認できないような席ばかりだったのでこれでも充分嬉しいです。

 

一塁側の席

 

ステージまでの距離は約800mくらい。

アーティストを近くで観れたからと言ってテンションが上がるミーハーなタイプではないけれど、ポピュラーミュージック界の礎を築いた人物ともなれば話は別で、数十年の時を経て、同じ空間にいるということに感激します。

ましてやポール自分が産まれる遥か以前から活動していたアーティストですからね。

ジョンリンゴジョージと肩を並べ演奏していた人だと思うと込み上げてくるものがありましたね。

 

開演時間を30分くらい過ぎた19時頃、ポールその人が先頭に立って優雅に登場

会場の沸点が一気に高まる。

アーティストの登場って異常にカッコいいよね。

 

 

 

この日のセットリスト

 

名古屋公演のセットリストは以下の通り↓

近年はこんな感じでThe Beatles時代の曲とウィングス時代の曲が大半を占め、新アルバムから数曲。というスタイルが定番のようで、今回のツアーでもその流れを踏襲したセットリストになっていた。

正直個人的に驚いた事としては、世界的な名曲で、ロックのクラシックにもなっている『Yesterday』が演奏されなかったことぐらい。

東京ドームでは演奏されたようですね。

 

A Hard Day’s Night
Junior’s Farm
Can’t Buy Me Love
Letting Go
Who Cares
Got to Get You into My Life
Come On to Me
Let Me Roll It
I’ve Got a Feeling
Let ‘Em In
My Valentine
1985
Maybe I’m Amazed
I’ve Just Seen A Face
In Spite of All the Danger
From Me to You
Love Me Do
Blackbird
Here Today
Queenie Eye
Lady Madonna
Eleanor Rigby
Fuh You
Being for the Benefit of Mr. Kite!
Something
Ob-La-Di, Ob-La-Da
Band on the Run
Back in the U.S.S.R.
Let It Be
Live and Let Die
Hey Jude

Encore:
Birthday
Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band (Reprise)
Helter Skelter
Golden Slumbers
Carry That Weight
The End

※音楽サイトNMEより引用

 

1曲目はThe Beatles時代の『A Hard Day’s Night』で幕開け。

疲れた現代日本人にはピッタリのナンバー。

僕も10代の頃はよく聴いていました。

そのままウィングス時代の『Junior’s Farm』へと流れ込む。

2曲目を演奏し終えた後で日本語で挨拶してくれたポール。

最近のLIVEでは日本語の翻訳が字幕でステージ脇のスクリーンに表示されるので、ポールのカタコトMCと合わせて見所になっている。

 

 
 
 
1曲1曲、感想を綴っていたらキリがないので、印象に残った曲について書いていこうと思う。
ウィングス時代の楽曲『Letting Go』ではスーツでキメたイケメン3人組がトランペットを吹きながら会場外で小踊りしながらパフォーマンスを展開。
 
渋い。
 
ブルージー且つ、壮大なギターソロとの絡みが気持ち良かった。
 
ウィングス時代のポールには全く関心がないので、勝手に新アルバムからの曲だと思ってましたw
 
 
 
個人的に嬉しかったのはThe Beatles時代『I’ve Just Seen A Face』を演奏してくれたこと。
 
ポールは器用なマルチプレイヤーだし、The Beatlesメンバーの中では楽器も1番上手い(と僕は思う)ので、アコギのソロも本当に上手い。
 
アコギの弦って硬いし、ネックも太いから、エレキギターより難しいんです。
 
こうしてThe Beatles時代、ウィングス時代、ソロと色んな楽曲を折り混ぜた構成で聴くと改めてThe Beatles時代の楽曲の仕上がりのクオリティが高いのがわかる。
 
無駄なものはなく、ポップで強力な魅力がある。
 
 
 
 

76歳にして圧巻のパフォーマンス!

 

そしてこれ

ポールの年齢は今年で76歳だと言う。

背筋がシャンとして、スタイルが良いので全くそうは見えない。

しかし、容姿よりも驚くのはその体力!

2時間半〜3時間近いLIVEを、彼はMCを除けば、ほぼノンストップで演奏するのだ。

 

 

皆さんは楽器を演奏したり、長時間カラオケで歌った経験はあるだろうか?

少しでもバンドをやっていた人ならわかると思うのだけど、長時間歌いながら楽器を演奏するというのは、肉体的にも精神的にも相当ハードだ。

楽器を演奏している時、脳のいつもと違う部分を使い(と、僕の勝手に思っている)、集中しなくてはいけないので、エネルギーの消耗が著しい。

2時間超えの長丁場ともなると、健康な20代の若者でもかなりキツいはず

そんなアスリートみたいなことを、いや、アスリートよりもハードなことをステージ上でやってのけるのが、ポールの凄さなのだ。

今回の公演でも、やや白髪が増えたように見受けられたが、小走りでピアノまで移動したり、若い頃のままキーを変えずThe Beatles時代の楽曲をプレイしたり、シャウトしたり等々、バケモノじみたパフォーマンスをしてくれた。

 

 

本当に水を飲まない

 

上記で述べたようにステージでは”タフ”なポールだが、更にもう1つ驚愕の事実を付け加えておかなくてはならない。

ポールはステージ上で水を全く飲まない

ミュージシャンによってはステージ上で、水、アルコールを飲んだりするもので、テンションを上げるためであったり、プレッシャーを跳ね除けるためであったり、喉が痛まないように潤す目的で水分補給というのはとても大事だ。

特にボーカリストなら尚更。

しかし、ポールは約2時間半にも渡るLIVEで一切水分を摂らない

 

 

今回の公演も数えて現在まで、3度、彼の公演を観ているけれど、ステージの上で水分を摂っているところを僕自身見たことがないので、この噂は本当です。

以前、”なぜステージ上で水を飲まないのか?”というインタビューを雑誌で読んだことがあったのだけど、その理由をポールに言わせれば、

 

『だってカッコ悪いじゃん』

 

だそうだ。

 

美学というのか、プロ意識というのか、何にせよストイックすぎると思う。

あんなにカラフルなボーカリゼーションを披露していたら喉疲れると思うんだけど。。。

 

今回の公演でも水を飲まずノンストップで演奏していく彼を見て改めて思った。

 

水飲もう?いや、むしろ飲んでください∑(゚Д゚)

 

 

感動

 

いつ観ても感動するLIVEのハイライトとして、中盤に演奏される『Blackbird』『Here Today』の流れは心打たれます。

『Blackbird』はThe Beatlesの通称ホワイトアルバムに収録されている楽曲で、60年代に行われた黒人女性の公民権運動にインスパイアされて書いた曲らしい。

その時に公民権運動に参加していた、つまり『Black bird』の元ネタになった黒人女性に実際に会っているみたいですね↓

 

Black bird誕生のキッカケになった女性と会ったポール  >

 

このエピソードを知ってから改めて聴くと(知らなくても素晴らしいが)、歌詞と相まって至極のアコースティックサウンドになる。

歌詞に着目してみると、なるほど”黒い鳥”とは黒人女性の比喩で、”傷ついた翼のまま、夜の闇の中にある光を目指して飛んでゆく”や、”飛び立つこの時をただ待っていた”という歌詞も合点がいきます。

ポールが女性を描写した楽曲はこのように優しい視点で描かれたものが多いです。

曲調はアコギによるシンプルなコード進行になっているのですが、ツーフィンガーによる特殊な奏法で、バッハに影響を受けた構成になっているとポール本人は解説していますが、あんなの思い付く時点でやっぱりおかしいです(もちろん意味で)

月並みな言い方ですが、天才ですよ

静かな夜に、または、春の森の中なんかで目を閉じて聴くと本当に染み込んできます。

 

ギター1本の美しい旋律

 

『Here Today』ジョン・レノンの死後作られた曲で、こちらも美しい曲。

曲は会話形式の歌詞になっていて、ポール曰く、ジョンと話せなかったことを歌詞にしたんだとか。

演奏前に「ジョンに捧げる」と言って始めるとこも憎いです。

普通に聴くと一見ラブソングとも解釈できるのがおもしろいところ。

この2曲の流れは聴き入ってしまいます。

前の公演ではこの2曲に『Yesterday』が加わり、ポールのアコギ名曲メドレーみたいになっていたので、『Yesterday』期待していた人は僕だけじゃなかったはず。

まぁでもお腹いっぱいでした。

 

『HEY JUDE』『LET IT BE 』演奏時、スマホライトが本当に綺麗だった

 

アンコールでは『Birthday』『Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band (Reprise)』『Helter Skelter』と、立て続けにハードロック調のナンバーをシャウトしながら披露(もう一度言う、76歳だ)

繊細でメロディアスな曲だけじゃなく、ハードなロックサウンドも書けるのがポールの多才ぶりを物語っています。

ヘドバンしている人もいた。

The Beatles時代のハードロック名曲ナンバーを演奏した後はいよいよラスト

LIVEのラストもThe Beatlesのラストアルバム『Abbey Road』のラストを飾るメドレーからだ。

Abbey Roadを聴いても、LIVEでも、この最後の『Golden Slumbers〜Carry That Weight〜The End』の流れがあまりにも美しく完璧なフィナーレなので、本当に生きている内に観れて嬉しいと心から思う。

The Beatles解散前、最後の楽曲が『The End』ってかっこよすぎるし、計算されていたみたいな終わり方で良い。

激しいギターバトルの嵐で素晴らしいLIVEが終幕した。

 

名古屋公演の観客からポールに向けたサプライズ。僕は何故か紙を貰ってなかった…

 

 

まとめ

 

以上、ポールのLIVEに行った記事でした。

期待を裏切らないほど素晴らしいパフォーマンスでした!

『アリガトウ!マタキマス!』

と言っていたので、80歳を超えてもまた来るかもしれませんね。

アリガトウ!なんて言われる度に、胸の内で、”こっちがありがとうだわ!”と思ってましたw

名古屋公演の動画がYoutubeに上がっているので、興味のある方は観てみると良いと思います。

いずれも観客が撮ったものばかりですが。

 

僕はポールへのオマージュとして”Black bird”を弾きました。下手ですが。

 

 

The Beatlesの楽曲のカバーは世界中のミュージシャンや音楽好きにカバーされていますが、自分含め、オリジナルを超えるものはありませんし、今後も出てこないと思います。

それほど言葉の壁を超え人種を超えThe Beatlesの音楽という言語になって世界で愛されているんだと思います。

今回のLIVEを観て改めて確信しました。

 

ポール・マッカートニーは人の姿をした文化遺産なのだと

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です