裁判童貞の俺が人生で初めて裁判を傍聴してきた話〜完結編〜

スポンサードリンク



何故か人気記事の裁判傍聴の話

 

こんにちは!タツノオトシゴです。

三遍に渡ってお送りした『裁判傍聴』の記事ですが、今回こちらの完結編を持って最終回となります!

何故か当ブログでは人気記事となっているので、先延ばしにしてきましたがここら辺で締めたいと思います。

今回は午後の傍聴をレポートします。

前回の記事はこちらから↓

 

 

小枝師匠似のおっさんも引き続き登場します!

 

午後の傍聴スタート!13:20〜開廷 事件名 不法入国及び不法就労

 

ランチを食べて公園のベンチでまったりした後、裁判所に戻った。

午後の傍聴は開廷表を見て、予め傍聴したい事件を決めておいた。13:30〜の住居侵入が気になっていたので、それに備えて早めに傍聴席へ向かうことにした。

13:15頃に着席すると、ちょうど『不法入国して就労した』外国人の裁判が行われていた。

あまり興味がなかったが住居侵入までの暇つぶしということで何となく傍聴することにした。

裁判長の問いかけは、全て傍に佇む通訳の方を通して行われていた。

それによると被告人はインドネシアから不法入国し、数ヶ月に渡って不法就労したとのこと。

不法に入国してきた上に勝手に労働までしてましたよ〜という事件らしかった。

裁判自体はもう締めに入っていて碌に聞いてなかったけど、僕がその公判の間、四六時中気になっていたのは被告人が着ていたTシャツのバックプリントだった

彼が着ていたTシャツにはバックプリントにデカデカと『なんでやねん』と書かれていたのだ(・□・)!

もう一度言う。

 

『なんでやねん』と書かれていたのだΣ(・□・)!

 

 

島国、日本にサラッと不法に入国して、シレッと労働までして捕まって、通訳までつけて日本の裁判所の被告人席に立っていながら、こんなにTPOに合った日本語Tシャツを着てくるあたり、確信犯だろお前∑(゚Д゚)と思ってしまった。

言葉をあんまり理解してない体裁を装い、背中で反抗している様はまさに犯罪者だった(褒めてない)

 

2件目 13:30〜 事件名 住宅侵入 被害総額200円

 

さて、あまり興味がなかった不法入国の傍聴が終わると、13:30〜は『住居侵入』の公判を観ることに。

裁判というものを観ていてわかったんだけど、法廷によって同じ検事と裁判長、弁護士が何件も事件を扱っていることに驚いた。これは僕が行った裁判所がたまたまそうなのか、東京最高裁判所のような大きなところでは多少違うのかよくわからないのだけど素直に驚いた。1人で何件も扱うのが普通なんだろうか?

今回の事件名が『住居侵入』となっていたので、僕はてっきりどこかの住宅に侵入でもしたんだろうと考えていた。

ところがどっこい、『住居侵入』という名の『下着泥棒』だった

このように裁判傍聴では事件名とその内容が比例していない事例も結構多い。傍聴席につくまで細かい部分が見えてこないというのも、裁判傍聴のおもしろいところだ!

住宅侵入
被告人は解体工をやっている30代後半くらいの男。中卒で普段はNPO法人の障害者支援を受けて一応自立はしていた。職を転々とし、昭和60年〜下着泥棒を続けて(ベテランか)浴室の天井裏に下着コレクションを隠していた筋金入りだ!

被告人は昼間散歩がてら品定めをし、人々が寝静まった夜の時間帯を狙い犯行に及んでいたようだ。今回は14年前に下着を取ったお宅の前を通りかかった際に当時の記憶が蘇り、再び同じ住宅に侵入しお孫さんにあたる女性の下着を盗ったとのこと。世代を超えてパンツを取られた被害者の恐怖は並々ならないものだったに違いない。

 

開廷して10分後、裁判長から証人尋問が始まった。今回も解読不能なメモから拾ってレポートします↓

証人尋問開始

 

裁判長
証人尋問を行います。証人は被告人席へ登壇下さい。

ここで被告人が所属するNPO法人の担当相談支援員が傍聴席から召喚される。

支援相談員
当施設はNPO法人として、障害者が相談できる場所として設立し、犯罪者や障害を抱えた人間に対して今までなかったアプローチで支援をしていくというコンセプトで支援を行ってきました。
裁判長
被告人と会った際の印象はどのようなものでしたか?
支援相談員
これまでに被告人とは2回面談したことがあり、内に閉じこもりがちで中々本音を話してくれない印象を受けました。
裁判長
貴会では被告人に対して具体的にどのような対応をしましたか?
支援相談員
医療機関にも更生を目的に相談し、被告人には『条件反射制御方』という、主にアルコール依存や窃盗、薬物依存者を対象にした更生プログラムを行っていくことが決定していました。
裁判長
以上で証人尋問を終わります。

 

続いて弁護人からの主尋問が始まる

 

↑みたいなやり取りが20分くらい続いて続いて、弁護人の主尋問が始まりました。

裁判長
続いて主尋問に移ります。被告人は被告人席へ登壇して下さい。

被告人が警察2人に囲まれて登壇する。

弁護士さん
あなたは今回の事件の被害者のお宅に、14年前も下着を盗りに侵入して捕まっておりますね?被害者のお宅の庭先に干されている下着を見た時に大人の女性の下着だと思いましたか?子供の下着だと思いましたか?

 

下着ドロボー
あ……ぁ、あ…..あう…….あの…..その……

 

弁護士さん
聞き方を変えましょう。子供のパンツだと思って盗ろうと思ったんですか?大人のパンツだと思って盗ろうと思いましたか?

 

下着ドロボー
大人のパンツだと思いました
弁護士さん
あなたは14年前にも今回の事件のあったお宅に侵入してパンツを盗んでいますね?今回はお孫さんのパンツを盗みました。何故同じお宅で盗もうと考えたのですか?
下着ドロボー
以前にも下着が盗めたので、ここならまたいけると思いました
弁護士さん
事件当日、あなたは現場周辺を散策していますね。その時に当時パンツを盗んだことを思い出しましたか?
下着ドロボー
はい、当日たまたま歩いていて、14年前に盗んだことを思い出しました。
弁護士さん
今回被害に遭われたお宅以前には週に2回のペースでパンツを盗んでいたのは本当ですか?
下着ドロボー
はい、間違いありません
弁護士さん
どうしてパンツが盗りたくなるんですか?
下着ドロボー
え….あ…..あぁ….あの、色々あったので盗みたくなりました。下着を見ると盗みたくなるからです。
弁護士さん
あなたはこれまでも下着を盗んだことで何度か捕まりここに立っていますよね?今回の事件でBさん(被告人の名前)はどうなりましか?
下着ドロボー
職を失って、Sさん(支援員の名前)に荷物を預けました
弁護士さん
そうですね。あなたが捕まる度にSさんが助けて下さいましたね。それでも中々やめられませんね。今後どうしたらパンツを盗むのをやめられそうですか?
下着ドロボー
え….あ…..う…..えーと……、生活相談支援員の方々の顔を思い浮かべればやめられるかもしれません
弁護士さん
今後更生したらやりたいことはありますか?
下着ドロボー
え….あ…..う…..えーと……、パチンコと旅がしたいです。それから2012年頃に行った青年教室(恐らくNPOの活動の一環)が楽しかったので、また青年教室に参加したいです
弁護士さん
以上で主尋問を終わります

弁護側からの主尋問がこうして終わった。やはり、被告人尋問は引き込まれる部分だ。

どんな障害かパッと見わからなかったけど、障害があるとの事で受け答えは被告人が絶えず、吃る部分が多く難があるように見受けられた。それを察したのか途中から弁護士さんも柔らかく簡素な言葉遣いに変えて質問していたのが見てとれた。

『下着』『パンツ』に言い直した辺りがまさにその瞬間だった。

弁護士さんもちょっと言いづらそうだった。

こんな張り詰めた場所で、格式高い言葉遣いをしているけれど、繰り広げられている会話は『お前何でパンツ盗んだの?』『何で我慢できなかったの?』なので、そのギャップが笑えるw

それを真顔で険しい顔して繰り広げらるので、傍聴しているこっちとしては笑いを堪えるのに必死だった。

 

次は検察側の反対尋問

 

続いて検察側の反対尋問である。

裁判長
続いて反対尋問に移ります。それでは始めて下さい。
検察官さん
反対尋問を行います。今回のお宅以外に盗む場所は探していましたか?
下着ドロボー
え….あ…..う…..はい探していました
検察官さん
先程、生活相談支援員の方の顔を思い浮かべればパンツを盗むのをやめられるかもしれないとおっしゃっていましたね?今回支援員の方の顔は浮かびましたか?
下着ドロボー
下着を見ると何にも考えられなくなりました
検察官さん
これまでに盗んだパンツを浴室の天井裏に隠していたのは何故ですか?
下着ドロボー
バレないと思い、天井裏に隠していました
検察官さん
以上で反対尋問を終わります

 

検察側の反対尋問は主尋問に比べ短かった。事実確認だけをしたような印象を受けた。

やはり検察官も、実に柔らかい口調で、子供に話しかけるかのような口調で尋問していた。

 

最後にありがたい裁判長からの説教

 

尋問も終わり、いよいよ締めの段階になると裁判長が締めに入る

裁判長
今回、被害に遭われたお宅は14年前にもパンツを盗られて一家二代に渡って大変怖い思いをしました。下着を盗まれた人は、夜眠れなくなったり、外に出られないくらい怖い気持ちになります。今後2度とここには来ないように、下着を盗むのはやめて下さい

 

上記のようなお説教を、被告人に向けて感情を込めたようなトーンでお話になっていたと記憶している。

裁判所に勤めている中でもかなり頭が良い、エリート中のエリートのハンサムな裁判長が、高い所から格式高い言葉遣いでまるで子供をなだめるように、『今後はここに来ないように』と更生を投げかけるようなお説教をしてくれる日本の司法は素晴らしい感激すると同時に、やはり、絵的にシュールな場面なので、笑いを堪えるのに必死だった。

どんなに丁寧な言葉遣いで話していても、言ってることは『パンツ盗むの我慢しろよ』なわけで、それをあの裁判のクソ堅苦しい雰囲気の中でやり取りするのである。

こういうとこも裁判の醍醐味だ!

自らの性的衝動やフェティシズム、またそれらによる行動制御ができない部分が見られる。被害総額は200円と、高額ではないが、今回の件で被害者に与えた心理的苦痛と恐怖は悪質である。懲役2年の判決を下します

 

的な判決だったと思う。

盗まれた女性からしたら2年経っても出てきて欲しくないと思うんだけど、下着泥棒はそんなもんなんでしょうか?

寝静まった夜、プラベートなスペースに男が侵入してきてコッソリ自分が身につけていた物を持っていくってめっちゃ怖い。男の俺でも怖い

再犯するんじゃないかな〜と思ったりしました。

 

 

最後の傍聴!15:10〜 事件名 児童買春及び児童ポルノ所持

 

いよいよ本日最後の傍聴になった。開廷表を見ると、この事件以降は薬物系の公判がほとんどだったし、興味を惹かれる事件もなかったので、この傍聴を最後に見ることにしていた。

今までの記事を読んでいる人は気づくかもしれませんが、大体1回の裁判は30分区切りくらいで進められています。それを何日かに分けて判決を出すという流れなんですね。

最後は性犯罪の公判です。

これは裁判傍聴をする人の間では有名らしいのですが、性犯罪系の公判は不謹慎な言い方ですが、人気があるようです。

実際に傍聴席に向かうと既に人がたくさんいましたw主におっさんがw

女性もチラホラいましたが、男性率の高さたるや中々の数です。こちらの部屋は造りも下着泥棒の時の部屋よりもずっと広く、傍聴席も3列配置になっていて、結構な収容数です。

僕は弁護側、左端の2列目の席に着いてスタンバイしました。この法廷で、前の公判が窃盗だったのですが、その時寝ていたおっさん達も何故か目を醒まし始めたのに驚きましたw

お前ら絶対これ目当てだろって思いましたもんw

あと数分で公判が始まるとなった頃合いに、例の午前の部で見かけた小枝師匠似のおっちゃんが傍聴席に入ってきました。小枝師匠再び。

小枝師匠は僕の席の前に腰掛けていい感じに弁護士の顔が見えない格好になりました。

いい感じに邪魔ですが、仕方ありません。そうこうしている内に公判が始まりました。

女性裁判長、若そうな弁護士と、その横に被告人(!)、顔が見えなかったけど、中年くらいの検事が席に着いて公判開始。

 

事件内容の生々しさ

 

裁判長と弁護士、検事のやり取りが僅かにあった後、弁護士に話が振られ弁護士が発言をする。

弁護士さん
被告人と面談を重ねた結果、別人格による犯行なのではないかと考えています

確かそんなような発言だったと思う。俗に言う情状酌量をつけようとしたのだろうか?

公判開始すぐに、公判の流れから今日が判決を言い渡す日なのだということが見て取れた。

弁護士、検事共に事実確認をした後、すぐに裁判長が今回の事件を読み上げ始めた。

被告人(34)は180cmぐらいある割と体格の良い青年で、スーツを着て被告人席に着いた。

事件の概要はこうだ。

児童買春及び児童ポルノ所持
Twitterを通じて知り合った当時15歳の女子中学生(被害者B)を買春し、県内のホテルで淫らな行為をした。その際にマイクロSDカードに行為の一部始終を記録したデータを保管した。

また、翌月には同じ手口で17歳の女子高生(被害者C )に金銭を渡し買春、淫らな行為を行った。TwitterやLINEトークの履歴から未成年であることを知りながら買春した事は間違いなようだ。

特に決定的なやり取りとして、被害者Cの誕生日の1ヶ月前には『もう少しで18歳になるから大丈夫だね』等のLINEを送っており、被告人自身も犯罪性があることを知っていた上での犯行だったようだ。被害者Bとのやり取りでは『これバレたら児童買春法に触れるし、下手したら強制わいせつにもなるかも』『あたしJCだしバレたらやばいね』等のやり取りがされていたことから、被害者側も刑法に触れるという自覚はあったようだ。

という事件です。肝心のどうやって発覚したかは結局よくわからなかったんだけど、怖いな〜と思ったのは被害者も犯罪性を知っていて買われていた点だ。

やはりこういう犯罪の場合、圧倒的に男が悪いという事になりがちなんでしょうね。

それからLINEやTwitterでのやり取りも、↑に挙げた以上に詳細にナマナマしく読み上げられていたので絶対犯罪者になりたくないと思いました。この事件だけではなく、被告人になればプライバシーもへったくれもありません。裁判という場で人々に全部晒せれます

文字通り裁かれるわけです。これは実際に裁判所に行って実際のやり取りを見てもらうとよくわかると思います。結構衝撃的です。

見るからにインテリな、眼鏡をかけた女性裁判官が事件の内容を淡々と格式高い言葉遣いで読み上げていくのも中々エグかった。日々、来る日も来る日もこういった事件を扱っていたら疲れるんでしょうね。

 

小枝師匠のヘッドバンキング問題

 

そしてそして裁判官が事件内容を読み上げている間ずーっと気になっていた事がある。

途中から前の席に座っていた小枝師匠似のおっさん頷き始めたのである。

裁判長が事件を読み上げている間、ずーっと頷いていた

頷くのは構わないのだが、その頷きの振り幅が段々大きく、深いものになっていき、後ろの席に座っていた僕の視界を遮り始めたのである。

実に鬱陶しい。

そう思った。

裁判長の読み上げる事件内容に、聞き入ってるところだったので尚のこと鬱陶しかった。

頷きはその後も止まる気配を見せず、最早、頷きを通り越してロックコンサートの前列にいるヘッドバンキングする奴にしか見えなくなってきていた。

ロックに縁がない人や、この世界には、もしかしたらヘドバンを知らない人もいらっしゃると思うので引用を載せておきます。

 

 

 

↑こんなやつですね〜。

ハードロックやメタルを好きな人は大体やってます。

物の例えではありますが、小枝師匠似のおっさんの『ヘドバンはそれぐらい激しいものでした。

何をどこに対して頷いてるのかもわからないし、一体何なんだろう?どうかしちゃったのか?と気にさせ、僕の傍聴への集中力を削ぎ、見事に妨害してきました。

そういった予想外の挙動なんかも含めて、やはりあの方は小枝師匠そのものでした。

ちょうどそれぐらいから、法廷内も探偵ナイトスクープのセットに見えてきた事は言うまでもありません。

小枝師匠が傍聴が趣味という情報を知っている方がいたら是非教えていただきたいですw

色々書きましたが、僕は小枝師匠大好きです

 

判決

 

話が大きく逸れましたが判決が言い渡され、裁判が締め括られます。

裁判長
被告人を3年の執行猶予とします

勿論こんなに短いわけなくて、前と後ろに『刑法〜条が〜で、〜であるために』というような小難しい前置きがあって、この判決らしいです。

ちなみに児童買春法違反だと、『3年以下の懲役又は300万円以下の罰金を支払わなくてはいけないそうですよ。

裁判所のHPに児童買春や、児童ポルノに関する公判の全文が載っているので興味のある方は一読してみてはいかがでしょうか?

 

まとめ

 

三遍に分割してお届けした裁判童貞卒業の道程はいかがでしたか?道程童貞をかけてみました。

すいません。

 

最後に僕なりに裁判傍聴の面白さをまとめて終わりたいと思います。

 

裁判のおもしろいとこ
  • 犯罪者を間近で見る衝撃がある
  • 弁護士や検事の被告人尋問がおもしろい
  • 格式高い雰囲気と言葉遣いなのに、言っている内容は馬鹿っぽいギャップにシュールな面白さがある
  • 犯罪者を更生させる為の間接的な優しさを感じる(裁判長の説教等)
  • フィクションを超えた人間ドラマや展開がある
  • やはり自分はあの場に立ちたくない、つまり犯罪者になりたくないと思える

 

こんなところでしょうか。

平日時間がある人は1度、裁判を観てみることをオススメします。

国が無料で誰でも観れるように公開しているのには、犯罪者を見世物にしたり(まー見世物と言えば見世物なんだけど)、見下したりする為に作ったわけではなくて、皆さんも人の道を外さず法を遵守して生活しましょうというメッセージを送る為に設けられたんだと僕は感じました。

裁判所。司法の場。

こんな制度があって、こういった場所がある先進国日本に生まれたのはすごくラッキーだと思います。

また機会があったら観に行ってきます。

では

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です