裁判童貞の俺が人生で初めて裁判を傍聴してきた話〜続編〜

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先日、三十路にして初めて裁判の傍聴に行ってきたので続編を書きたいと思います。

前回は僕と同じように裁判を傍聴したことがないという、裁判童貞くん達へ向けた記事を書いたつもりだ↓

裁判童貞の俺が人生で初めて裁判を傍聴してきた話

 

あれから僕の記事を見て裁判を実際に行ったという声も聞いたので少しは為になったのかもしれない。

今回は僕が見た公判の内容(午前の部)について触れていきます。

ただし、前回の記事にも記載したように被害者や被告人のプライバシーを漏らすわけにはいかないのである程度デフォルメして書いていることをご了承下さい。

 

A.M11:00に裁判所に到着、開廷表をチェック

 

朝にめっぽう弱い僕は9時ぐらいに起床して準備をして裁判所へ出発した。

最近は不眠が改善されつつあり、早起きも苦ではなくなってきたのだけど、裁判を傍聴しに行った時点での僕は睡眠リズムもグチャグチャで肌荒れも最悪な状態だった。

つまり不調だったわけだ。

本来は初めて見る裁判だから早く起きて開廷と同時に頭からケツまで見てやろうなどと考えていたんだけど、当日ダメだったので仕方ない。

そんな風に自分を甘やかして着いた初めての裁判所。

 

 

大きく無機質なコンクリートのビルに入って行って、真っ直ぐに開廷表が置いてあるカウンターを目指した。

裁判所の1階には上の法廷棟へ登る為のエレベーターとちょっとしたベンチ、各種案内をする為の掲示板(全く目を通さなかった)と開廷表が置かれているカウンターがあるだけの質素な造りだった。

開廷表の前には警備員2人がいて、警備をしていた。

開廷表には撮影禁止と書かれていた。

開廷表だけでなく、基本的に裁判所内での撮影や録音は禁止されている。これから行こうと考えている人は気をつけましょう。ただし、メモを取るのはいいらしいですよ。

 

 

そんなことよりも開廷表の前にただ座っているだけの警備員の給料はいくらなのか?とか、楽そうな仕事だな〜とか、そもそもお前らいる意味ある?とか考えちゃったのは内緒だ。

 

犯罪者を間近で見る衝撃たるや

 

そんなこんなで、開廷表を確認して午前中に執り行われる公判内容を一通りチェックした僕は、人生初めての裁判傍聴を邸宅侵入の公判を見ることに決め、エレベーターに乗って法廷へ向かった。

以前、ある事でお世話になった司法書士の先生に、僕が裁判傍聴に興味を持っている事を言ったら、『覚せい剤なんかの薬物系の事件がほとんどだよ』と言うような事を教えてくれた事があったんだけど、本当に開廷表には薬物で捕まって裁かれている人が多いんだな〜というくらい薬物系の公判がほとんどだった。

 

だから僕はどうせ見るなら変わった事件がいいと以前から考えていたので、あえて薬物系の公判は見ない事に決めていた。事前ルールというやつですな。

傍聴なんて大体好奇心をくすぐられていったり、自分が知らないアンダーグラウンドな刺激を求めて行ったりするのが普通だと思う。

薬物に手を出す人の心理や特徴は大体想像つくのであんまり面白くなさそうだと思ったのだ。

↑みたいな理由から、1番近い時間帯で始まる公判の中でおもしろそうなのが邸宅侵入だったのだ。

家屋とかじゃなくて、邸宅ってのが興味をそそった。

 

時計を見て5分前くらいに傍聴席に向かった。

いよいよ裁判童貞を卒業する時が来た!

ほぼ時間通りに『傍聴人はこちらから的な案内に準じて扉を開いて傍聴席に着く。

扉を開けて傍聴席に向かった時はすごくドキドキした。

 

なんせ初めてばかりなので、検察官弁護人書記裁判長と目が合うだけでも一々緊張した。

思ったより狭くこじんまりとして、被告人席まで数メートルというような距離感だったのも要因だ。

傍聴席には30代くらいの若い女性が1人、中年のおっさんが2人、老後っぽいおじいちゃんが1人、それとトレンチコートを着込んでスキニージーンズをめかし込んで洒落た小枝師匠にソックリな(ほぼほぼ本人だった。今でも本人だったんじゃないかと思ってるくらいだ)おっさんがいた。

 

 

 

検察官は小太りな若い青年、弁護人は中年のおじさん、裁判長は40代初頭ぐらいのハンサムな人だった。

 

開廷

被告人が警察官2人に手縄を腰まで巻かれた状態で連れられて入場してくる。

まずこの場面が衝撃だった。

 

テレビやドラマで見るような手縄で人間が引っ張られてくるというシーンだけでも十分ビックリなのに、腰まで巻かれて、まるで動物扱いじゃないか!と思ってしまったからだ。

期間工の仕事をやっていた時も俺は生きた歯車だ!とか、猿以下なんじゃないか?とか考えたりしたけど、そんな概念が吹っ飛んでしまうほど衝撃的な場面であることは間違いなかった。

 

肉眼で見ると犯罪者というフィルターがかかった人間の禍々しいオーラというのは凄まじいものがある。

 

で、こっから公判内容なんだけど、1つ1つ丁寧に書いていたら短編小説が書けてしまうんじゃないかというくらいボリューミーなものになってしまう可能性があるので要点だけまとめて書いていきます。

 

僕が傍聴席でとったメモ(撮影や録音はNGだけど、手書きのメモはOK)がこれだ。

 

自分で解読できないっていうwww

 

 

いよいよ初めての傍聴 1発目 11:20分開廷 事件名 邸宅侵入

 

警察官2人に引かれ20代半ばぐらいの青年が入場してくる。

青年は床を凝視したまま俯いて歩いてくる。表情には感情がないかのようだ。

罪名は邸宅侵入

事件の内容はこうだ。

 

邸宅侵入
被告人(主犯)は、とある邸宅に1000万〜700万円程度の資産があるとの情報を手に入れ、友人(共犯)と侵入計画を企て実行した。邸宅からは被害総額20万円の物が盗まれた。邸宅の防犯カメラの映像により特定され、逮捕されるに至る。

 

共犯者の友人は北海道に住んでおり、千歳空港で待ち合わせ、そこからレンタカーを借り途中ドン・キホーテで犯行に使用する服を購入したそうだ。

次回の公判で判決を言い渡されます。という裁判長の一言で閉廷

被告人がどこで邸宅の資産の情報を入手したのかわからないのが引っかかるが、こんなことをしてもどうせ捕まるという発想はなかったのだろうか?

 

2発目 11:40分開廷 事件名 詐欺罪

 

続いては罪名が詐欺罪になっていた。

詐欺なら結構頭を使うだろうし、どんな内容が聞けるのだろうとワクワクしていたのだけど、事件内容は生活保護の不正受給だった。

なんでも、被告人は元ヤ◯ザで暴力団員という身元を隠して生活保護を申請・受給していたらしい。

現役時代は暴力団の幹部までやっていた所謂、筋金入りというやつだ。

入廷してきた被告人は、小綺麗なジャケットにスリムなデニムを履いた50代くらいのおっさんだった。

例えるなら志村けんさんのようなテイストのファッションだった。

座り方も股を大きく広げてドカッと腰をかけるならず者スタイルだ。

『あなた今犯罪者ですよ〜被告人ですよ〜』

と、思わず声をかけたくなったが、傍聴人は声を出してはいけない。法廷では静粛にしなくてはならないのだ。

 

この公判では被告人尋問が見られた

メモがメモなだけに解読不能な箇所が多数あり、意味不明な箇所が多いと思われるが、何卒勘弁していただきたい。

 

まずは弁護人の主尋問から。

弁護士さん
現役の暴力団員でありながら、なぜ生活保護を受給しましたか?

 

元ヤ◯ザさん
色々な支払いが滞納していた。身内に迷惑かけたくなかった

 

弁護士さん
生活保護受給時に暴力団を抜けなかったのは何故ですか?

 

元ヤ◯ザさん
若い組員への指導や会長に意見するために残っておりました

 

弁護士さん
いつ頃まで組に在籍していたんですか?

 

元ヤ◯ザさん
去年の12月までいました

 

弁護士さん
暴力団を抜けようと考えたのは何故ですか?

 

元ヤ◯ザさん
一般社会に迷惑をかけていると感じており、身を引くことにしました

 

弁護士さん
今後は暴力団へは戻らず、一般社会で働いていくおつもりですか?また、どう生活していくおつもりですか?

 

元ヤ◯ザさん
大家と兄が身元引受け人になってくれているので生活面はそちらに支えてもらいます。また、保護費の返還を求められているのでしばらくはまた生活保護をもらいながら働くつもりです

 

弁護士さん
主尋問を終わります

 

 

 

また生活保護もらうんかい!!!!

 

 

 

 

という感じで弁護側の主尋問が終わった。

弁護士さんの質問は僕が記憶の断片を辿って補正して作り上げた部分が多いので辻褄が合っていない部分も多いが大目に見てくれ。なんせあのメモのクオリティだ。

僕は悪くない。

 

続いて検察官の反対尋問

 

続いて検察側の反対尋問が始まりました。

 

検察官さん
生活保護を抜ける気はありますか?
元ヤ◯ザさん
本職の不動産業が上手くいっていないので抜けられません
検察官さん
不動産以外の収入はありますか?
元ヤ◯ザさん
収入は全くありません。大家と兄からの手助けで生活をしておりました
検察官さん
今後は具体的にどのような仕事をしていくおつもりですか?
元ヤ◯ザさん
本日傍聴にも来ております◯◯◯工業で働かせてもらうことになっているので、しばらくはそこで働きます
検察官さん
暴力団員は生活保護を受給できないことを知っていましたか?
元ヤ◯ザさん
知っていました。組の仁義で抜けることができなかったので、法律を犯していることをわかっていながら受給しました。いずれは組に戻ろうと考えていました
反対尋問を終わります

 

こうして尋問が終わった。

最後に裁判長から簡単なお説教みたいなことがあって、懲役と不正受給の返還額、次回の公判日を伝えられて閉廷となった。

不正受給額は総額約97万円、懲役は1年6ヶ月ということだ。

 

尋問を聞いてなんとなく事件の概要が見えてくるのがおもしろかった。

 

不正受給97万円ということは約8ヶ月に渡って生活保護を不正に受給していたことになる。

 

これからヤ◯ザとかなろうと考えている人はお金が尽きた時に生活保護の申請もできなくなるのでやめておきましょう。

 

 

被告人と一緒にエレベーターを降りた

 

午前中の公判が終わった。

11時に来たので結果として2件だけしか見れなかったけど、初めての裁判を間近で見て、僕はすでに半分満たされていた。

それから、ビックリしたのが、公判が終わった後に廊下で先ほどの被告人と◯◯◯工業のご夫婦と思わしき人が普通に談笑していた。

被告人ってあんなに普通にブラブラしていいものなのか?僕が行った裁判所だけそうなのか?

警察官2人に連れられて入廷してきた時に出てきた扉に消えていく被告人もいれば、公判が終わると僕ら傍聴人と同じ扉から出ていく被告人がいたりした。

これには結構驚いた。

昼食休憩を取るべく乗ったエレベーターで被告人一行と一緒に降りたんだけど、普通に昼飯を何食べるかの相談をしてたし。

裁判に慣れているのか?それとも開き直っているのか?

僕にはよくわからなかった。

起こした事件内容によってこの辺は変わってくるものなんだろうか?

この後の記事で書く児童ポルノの被告人も、弁護士と一緒に裁判所内の廊下を歩いていたけど、あれは大丈夫なのか?色んな意味で。

 

まだまだわからない事が多いですね〜裁判!

 

次回は午後の部完結編と題してお届けします。まだまだロクデナシが登場するのでこうご期待!小枝師匠も登場します!

2 件のコメント

  • 生活保護不正受給したのに、即座に打ち切られるわけじゃないんですね。自営の不動産業が上手くってないからって申請降りるものなのか。。。この手の人は生活保護の申請が通るテクニックも熟知しているんですかね。。
    次回、小枝師匠登場ですか?(笑)楽しみです。

  • 遅くなりすいません。いつも閲覧及びコメントいただきありがとうございます!
    資産を所有していた事、元暴力団員であったことが発覚した時点で打ち切りにはなったと思いますが、それに気づくのに8ヶ月かかったのは驚きましたね。多分熟練の受給者ですね(笑)
    悪知恵をフル活用したんだと思われます。
    小枝師匠は完結編でも何かと登場しますよ(笑)
    別記事を作っているのでまだ先になりそうですが、お楽しみに!

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